【書評】藤田晋著「藤田晋の仕事論」

久しぶりに書評の記事を執筆。

今回も藤田晋さんの本を読んでみました!
「藤田晋の仕事論〜ブレずに、逃げずに、成長し続けるための50のメッセージ」

年初から藤田さんの本を読み続けていますが、手元にある堀江貴文さんとの共著である
「心を鍛える」
を読み終えたら、ひと段落といったところです。

今回の本は、より実践的な仕事を行いながら成長して行くための内容になっています。
章立てとしては以下のような感じになっており、新入社員で社会人になりたての方から、中堅となりリーダー的な立場になる人など、様々な方のヒントになることが書かれていると思います!

  • 第1章:成長を続けるためには
  • 第2章:コミュニケーション力を高めるには
  • 第3章:折れない心をつくるには
  • 第4章:アイデアを実現するには
  • 第5章:本物のリーダーになるには

今回も印象に残ったポイントを3点を纏めてみました!

自慢を慎み、勘違いされる言動も控える

仕事で大きな成果を上げると「自慢」したくなることに対しての注意です。

まず自慢ばかりする人というのは3つのタイプに分けられるようです。

①常に周りから高い評価を得られないと落ち着かない人
 ⇨漠然とした不安の裏返しで自慢をしてしまっている
②成功して自信過剰になっている人
 ⇨年を重ねるに連れて増えてきて、管理職や中堅に多い
③誰もが自分と同じ価値観を持っていると思い込んでいる人
 ⇨自分の価値観を押し付ける人

自分が働いている職場に当てはめると、①や③のタイプの人が思い浮かびました。
こういう人は話が長かったり、同じ話を繰り返すといった特徴もあるなと思います。

藤田さんの本には「自慢ばかりする人は、その時点で”終わっている”」と結構厳しいことも書かれていました。

自慢をすればするほど、底が浅い人間と見られ、小さい人間であることを露呈してしまうことになってしまうとのこと。

何か結果を出すと自慢をしたくなるところですが、この言葉は肝に銘じておきたいと思いました。

規則やルーティンは発想の敵と考える

次はアイデアに関しての第4章にあった項目です。

クリエーティブな仕事に対して敵になるのが、会社の規則や規律というものです。
規則が多くなればなるほど、身動きが取れなくなって自由な発想がやりにくくなってしまうということです。

ただし、なんでもかんでも自由を奨励している訳ではなく、「ある程度」の規則は会社の方向性を合わせるためには必要とも書かれています。

なので、まずは会社の規則を正しく理解をして、”縛り”を正しく認識することが大事のようです。

その上で、自分の創造性を最大限発揮していくことが大事ということになるようです。

なるほど!

慣習や慣例に従った仕事の進め方にも注意を促しています。

長いこと同じ仕事をしていると、決まったやり方を正しく行うことで仕事をした気になってしまいがちです。

与えられた課題(仕事)に取り組んで成果を出すのは当たり前。

大量の仕事を効率的にさばきつつ、クリエーティブな仕事をしてこそ、優秀なビジネスパーソン。

藤田晋の成長論より引用

ガツンと響く言葉です!

最大の役割は方向性の絞り込み

最後はリーダー論に関する、第5章からです。

リーダーの仕事というと仕事のマネジメント、部下の管理・育成をするということを思いがちですが、本当のリーダーの役割というのは「方向性を示し、そこえ人を導くこと」。

一つの部署や組織を任されると、あれやこれやと色々な問題に手をつけてしまいたくなりがちですが、こういった時に本来のリーダーの立場としては、優先順位を正しくつけて、人を導いて行くことが求められるのでしょう。

リーダーとして仕事を任される機会も増えてきているので、こういった考えを理解できたのは良いタイミングでした。

まとめ

あとがきにも書かれていましたが、「すごく当たり前のことが書かれているけど、実は忘れがちな大切なことが書かれてある」と藤田さんは言われることが多いようです。

私が藤田さんの本に共感するのもこの視点だと思っています。

ビジネス書というと、非常に意識が高いことが多かったり、なかなか実現が難しいことが書かれていることが多いですが、藤田さんの本は明日から意識しようと思ったら出来るかもと思わせてくれる言葉が多いです。

何か1冊だけでも良いので、仕事で行き詰まっている時や悩んでいる時などに、ぜひ読んでみて頂けると気づきになると思います!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA