徹底してサイバーエージェントの藤田晋社長の本を読もうと今年は取り組んでおります。
今回読んだ本は、前回の「憂鬱でなければ、仕事じゃない」に続く本として幻冬舎社長の見城徹さんと共著で書かれた「絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ」という本になっています。
実はこの本は文庫版で発売された時にタイトルが変わっており、元々は「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれいないが、がっかりするほど見ていなくはない」という本で発売されていた本になります。
この本も前回同様に熱い本になっており、より人生論的な部分に触れている内容になっていました。
感想こそ人間関係の最初の一歩
この章に関しては、感想を伝えることの大事さについて触れられています。
特にお二人の場合は、本を出したりスピーチをする機会も多く、どんな風に感じたか感想を伝えてくれる人はありがたいと書いてありました。
感想を伝えるということは相手の話に関心を持って聞いている証拠でもあり、人間関係を構築する上でもコミュニケーションのきっかけにも繋がります。
確かにプレゼンなどで発表をし終えた時に、感想を伝えてくれる人というのは記憶に残っていますし、自分にとっても今後の反省や気づきにも繋がることが多いです。
伝え方にもヒントが書かれており、①スピード、②褒めることの2点が感想を伝える際に大事にした方が良いと理解しました。
ハマらなければ始まらない
何か1つの事に熱中すると、一見関連しないことからも学べることが多いという内容について書かれている部分に非常に共感を覚えました。
藤田さんの場合であれば、会社を立ち上げたばかりの時は、新聞は日経新聞、雑誌はビジネス誌、本はビジネス本といったように仕事に直結する内容のものばかりをインプットしていたようですが、会社が落ち着いてきてからは、マンガであったり、ゲームをやったりと元々の好きだったことも始めたようです。
一見すると仕事と直結しないことであっても、ハマっている状態で取り組むと全てのことが学びに繋がってくるという結果になると。
例えばゲームの場合「なぜ人がこんなにハマるのか」ということが、実際の仕事にも活きてくる状況ような状況になるようです。
確かに、本を読んでいたり、映画を観たり、ゲームをしたりと仕事とは直結しないことからヒントを得られることというのはあったりしますよね。
それにどれだけ気づけるのかというのが、熱中度合いによって変わってくるのかなと思いました。
人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれいないが、がっかりするほど見ていなくはない
この章は、個人的に一番ズシッと心に響きました。
その中の一文を引用させていただきます。
自己評価というのは、殊のほか難しい。人は自分の努力を、誰かにわかってほしいと思う。自分に対して甘く、すぐに過剰な期待を抱く。期待が外れると、今度はもうやめてしまおうかと考える。
絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ P.185より引用
仕事や何か新しいことに取り組んでいると、なかなか努力が結果に結びつかないこともありますよね。
特に従業員として評価をされる立場で仕事をしていると、なぜ自分の方が頑張っているのにあの人が評価されるんだとか他人を意識してしまう場面もあると思います。
この「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれいないが、がっかりするほど見ていなくはない」という言葉を、「いい働きをしていても、いつも評価される訳ではない」藤田さんはこの様に言い換えてもいました。
ことわざで「人事を尽くして天命を待つ」という言葉もありますが、改めて自分がやれるだけのことを精一杯やるしかないなと思わされました。