【書評】藤田晋「起業家」を読んだ感想

先週に続いて、サイバーエージェントの藤田晋社長の本を読みました。
すっかりハマってしまいました。

さて、今回の「起業家」という本については、主にABEMA(旧AbemaTV)というメディア部門の立ち上げにおける苦難や成功までのプロセスを纏めた本だと思いました。

この本での学びを3点!

新規事業への取り組み方

新規事業への取り組み方において、一番難しいのが「撤退」とのこと。
確かに、なかなか一度始めてしまうと結果が生まれていないのにズルズルと続けてしまうことっていうのはあると思いますし、自身も思い当たる節があります。

簡単に言ってしまえば「損切り」なんですが、その基準を明確に設けるということです。

この本では、「1年半で黒字化しないと撤退」「赤字の下限を決めている」という2本。

非常にシンプルですが、ルールがしっかりと決まっていれば逆にチャレンジもしやすくなるのではないかと個人的には思った次第です。

人との出会いときっかけ

この本でも人との出会いときっかけというのは大事なのに気付かされました。

前作「渋谷ではたらく社長の告白」では堀江さんとの出会いなどでネットビジネスの成功に繋がっていった訳ですが、今作ではメディアということでエイベックスの松浦勝人社長などといった、コンテンツプロデューサーとの出会いをきっかけにプロデューサーという仕事を理解し始めていかれたようです。

コツを掴むポイントやきっかけって、ふとした瞬間に訪れるもので、それに気づけるかが重要だと思っています。
出会いを増やすこと、人との出会いを大事にすること、そしてアンテナが反応できるように感度を高めておくことが出来ていたから、成功に繋がったのかなと思います。

目標達成までの徹底した追求

そして、一番は藤田さんの目標達成までの徹底した追求です。

メディア事業であるアメーバ事業部としての存続、そして自身の進退をかけての「月間PV数30億件を達成させる」という目標に向かって、藤田さん自身がアメーバ事業部に注力していく姿がすごいです。

株主総会などで赤字が続くアメーバ事業への厳しい声が上がったり、目先の収益を優先して気持ちが揺らいでしまう場面があったとは思いますが、まずは月間PV数30億件というのを達成するための拘りとでもいうのでしょうか、こういった振り切り方が成功には必要なんだろうなと思った。

巻末に見城徹さんの言葉に気付かされたという一文もありました。

「全ての創造は一人の『熱狂』から始まる」

「新しいことを生み出すのは、一人の孤独の『熱狂』である」

見城徹(「起業家」:藤田晋より)

良い言葉だな・・・

ここ最近は幻冬舎系の本を読むことが多くなっているな・・・
なんとなく系統の似た本を選んでしまうのかな。

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