【書評】遠藤航「DUEL」を読むことで得られた気づき3点

今回ご紹介する本は、現在サッカーの最高峰プレミアリーグのリバプール、
そして日本代表でも活躍している遠藤航選手の本です。

先日、アジアカップは残念ながら敗退してしまいましたが、この本を読んでいたこともあり、内面的な部分も含めてサッカーを観ることが出来た気がします。

遠藤航選手のプロフィール

遠藤航選手は小学校1年生の時からサッカーを始められております。
始めた頃から全てが順風満帆という訳ではなく、マリノスのユースに落選していたりもしているそうです。当時一緒に受けた選手の中に、なんと伊東純也選手も!

その後、高校生の頃からは湘南ベルマーレのユースに入り、メキメキと記録と頭角を表し、
2010年には湘南ベルマーレに2種登録として入団しプロになっています。

名前遠藤 航
誕生日1993年2月9日
出身地神奈川県横浜市
身長・体重178cm、77kg
利き足右足
所属チーム2010-2015 湘南ベルマーレ(日本)
2016-2018 浦和レッズ(日本)
2018-2020 シント=トロイデンVV(ベルギー)
2019-2020 VfBシュトゥットガルト (loan)(ドイツ)
2020-2023 VfBシュトゥットガルト(ドイツ)
2023- リヴァプールFC(イングランド)
Wikipediaより引用

Jリーグでの経験を経て、25歳の頃から海外リーグに移籍。
この本は主に海外リーグに行ってからのことや日本代表での経験をもとに書かれています。

この本からの一番の気づき

この本を通して、私が一番共感したことは下記の一文でした。

強いチームほど「戦術」よりも「ベース」ができている。
そのベースとは「メンタリティ」です。

DUEL 遠藤航著

サッカーにおいて「戦術」や「システム」というのは非常に大切な部分ではあるが、その前提条件にある「がむしゃらさ」といった部分が抜け落ちてしまうと、こういった戦術やシステムも勝つことには結びつかなくなってしまうということでした。

サッカーであれば走るべき時に走る、戦うべき時に戦うという、この「がむしゃらさ」が前提条件として必要で、同じように自分の仕事に置き換えても、こういうことは考えられるなと思いながら読んでいました。

そして、この戦う姿勢というはデータにも表れてくるということが面白かったです。
データというのは「チーム総和の走行距離」にも現れることも多く、残留争いをしていた時のシュツットガルトが相手チームを上回ったのは5試合だけであったということです。

「戦術」や「システム」という現代サッカーにおいて大事な部分よりも、まずは戦う姿勢である「メンタル」の部分が大事と言っている点に自身も共感する部分がありました。

メンタルの上に戦術やシステムという機能が乗ってくることが、チームの勝ちに繋がるのだろうと思います。

その他の気づき2点

■気づき①
この本でも「試行回数」について触れる項目がありました。

それは、「デュエル勝利数」に関することでした。
遠藤選手は屈強な外国人が多いブンデスリーガの中で、20-21シーズン、21-22シーズンとボール奪取率を表す「デュエル勝利数」で1位になっております。

このデュエルにおいて大切なことは、数少ないチャンスをものにするのではなく、「ボールを奪いにいく回数を増やす」ということでした。

最近読んだ藤田晋さんや鈴木おさむさんの本にも試行回数のことが書かれていたので、やはり成功にはまず量が大事なんだなということが、改めて思わされました。

■気づき②
次に「前もって受け入れる準備をする」という考え方は面白いと思いました。

サッカー選手であれば、もちろん勝つことが大事になると思いますが、勝つことだけを考えすぎて一戦も落とせないと想定してしまうと、余計に緊張して良いパフォーマンスが発揮できなくなってしまうという考え方でした。

仕事であれば大事なプレゼンや商談という機会もあると思うが、同じように力が入りすぎてしまうと悪い結果を招くことも多く、この考え方は使えるなと思いました。

最後に

この本を読んだことで、プレーだけでなく選手がどんなことを考えてプレーしているんだろうと思って観戦することは面白いなと思いました。

これまで以上に深くサッカーを楽しく観るためにも、すごく良い本でした!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA